からくり改善とは About

公益社団法人日本プラントメンテナンス協会は、1994年3月に第1回からくり改善くふう展を開催し、「からくり改善」を通して、日本の現場力向上・人材育成に寄与してまいりました。 (「からくり改善」は当会の登録商標です)

からくり改善とは

からくり改善は知恵と工夫が主役で、製造現場における困りごとを、現場で働く人たちのアイデアで解決する改善活動です。 製造現場における困りごとを、現場で働く人たちのアイデアで解決します。

例えば…

  1. 重いものを持ち上げる作業を軽減したい
  2. 細かい物を取り出すのが面倒
  3. 危険な作業をなくしたい
  4. 省エネやコスト削減を進めたい

など

からくり改善の特徴

故障が少なく、自分たちで直しやすい 特徴1.機構・構造は、シンプル

電気制御などは使用せず、テコ、滑車など、シンプルな機構を利用しています

ローコストで、融通がきく 特徴2.お金をかけない

電気などの仕組みを使わず自分達で手作りします

省エネ、環境に優しい 特徴3.自然エネルギー(あるいは人力)を利用

重力、人力あるいは他で使用している動力を利用します。また、廃材も積極的に使用します

人材育成、そして作業性、安全性の向上 特徴4.現場主体で問題解決

現場の課題を自分達のアイデアで手作りし困りごとを解決します

なぜ、からくり改善に取り組むのか

ロボットではなく、現場の知恵で解決できる改善があります

からくり改善の機構はシンプルながら、それを形にし、使えるようにするまでには、パワーと時間がかかります。お金をかけ、ロボットや高度な設備を投入すれば、問題解決できるはずですが、さまざまな企業でからくり改善を採り入れ、年々広がり、海外にまで展開されています。それには、こんな理由があるからです。

身近な改善はローコストなからくり改善で対応理由1.ローコストで働きやすい職場づくりができる

女性や高齢者が働きやすい職場=3K・重筋作業をなくすことが求められますが、全ての職場にロボットを入れていてはコストが高くなりすぎます。身近な改善で解決できるものは、ローコストなからくり改善で対応し、それは省エネにもつながります。

設備を知り、改善の知識を持ち、それらをベースにした発想で問題解決理由2.人材育成につながる

からくり改善を具現化するには、設備を知り、改善するための知識を持ち、それらをベースとした発想が必要です。こうして改善事例を生み出すことで、達成感が得られ、次への意欲にもなります。からくり改善を「人づくり」と考える企業も多くあります。

からくり改善で、どんなことが解決できる?

自分たちの職場だからこそ気づく、ムリ・ムダ・ムラを解決します

からくり改善は、製造現場における困りごとを自分達のアイデアで解決するものです。
まずは具体的にどのようなことが職場の課題になっているか把握しましょう。ムリ・ムダ・ムラの視点をもって、職場の状況を見てみましょう。
日常の当り前のなかにも、見方を変えれば改善できるところは多くあります。

効果1  ムリをなくす

力のいる仕事、ムリな姿勢、注意のいる仕事、作業環境(危ない、汚い、うるさい)などのムリをなくす

効果2  ムダをなくす

運ぶ・歩く、手待ち、探す、調整 などのムダをなくす

効果3  ムラをなくす

時間、作業、基準、品質 などのムラをなくす

こんな事にからくり改善

アイデア次第で、つかえる場面は無数。解決策も無数に広がります

からくり改善が使われる代表的な改善を挙げました。
同じ困りごとでも、アプローチ方法によって解決策は無数です。使う機構やその組み合わせなど、アイデア次第で、できるからくり改善はさまざま。現場が知恵を出し合うことで、いろいろな解決案が生み出されます。今後、他動力との組み合わせや、ロボット、IoTと組み合わせるなど、可能性は無限大です。

場面1 ラクに作業するための改善

⇒重い台車を動かす、パレットの搬出入、重量物の移動や反転

場面2 安全にするための改善

⇒荷揚げ・下ろし、高所作業の排除、落下防止

場面3 生産性を高めるための改善

⇒定量取り出し、ワンタッチ化、自動化(位置決め等)

場面4 省エネ・環境のための改善

⇒ゴミ除去・飛散防止、切粉対策、他動力の利用

場面5 見える化の改善

⇒作業状況の確認、発注点管理

まんがで分かるからくり改善

からくり改善について、まんがでご紹介します。

動画でまんがを見る
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